利益率の分水嶺

副業

私は投資と背取りを続ける中で、ひとつの「境界線」を意識するようになりました。
それが 「10%」 という数字です。

利回りでも、利益率でも、10%を超えた瞬間に「これは少し危ないな」と一度ブレーキを踏むようにしています。

これは特別な統計や学術的な根拠があるわけではありません。
あくまで 実体験から自然に身についた感覚 です。


■ なぜ「10%」が基準なのか

投資の世界では、S&P500の長期平均リターンは
年7〜8%前後 と言われることが多いです。

ただし、年によっては
10%を超える年も実際に存在します。

つまり、

誰でも、NISAで、税制優遇を受けながら、
現実的に「10%前後」を目指せる環境がすでに整っている

ということになります。

そう考えたとき、

  • それを 安定して超え続ける利回り
  • しかも リスクがほとんどないように見える話

この条件が揃った瞬間に、私は
「これは何か裏がある」と疑うようにしています。


■ 背取りでも「10%」は危険水域になる

背取りでも同じです。

私は、
純利益で10%を超える商品は「高利益商品」
という扱いをしています。

たしかに、

  • 1万円の商品で10%なら1,000円
  • それを10個売れば1万円

数字だけを見ると非常に魅力的です。

しかし、ここで問題が起きます。

✅ 利益率が高い
✅ すぐ数字で分かる
✅ 誰でも参入できる

この3つが揃うと、必ず人が群がります。


■ 高利益商品が崩れるとき

人が一気に集まると、どうなるか。

  • 一斉出品
  • 価格競争
  • 値下げ合戦
  • 心理的な焦り
  • さらに値下げ

これが、価格崩壊の流れです。

結果として、

「最初は10%あったはずの利益が、最後はマイナス」

という現象が、物販の世界では本当によく起こります。


■ 逆に「6〜8%」の世界は静かです

私の経験では、

  • 利益率 6%〜8%前後
  • 回転がそこそこ良い商品

このゾーンは、安定していることが多いです。

理由は単純で、

  • 「ちょっと割に合わない」
  • 「もっと利益高い商品を探そう」

と、多くの人が 勝手に離脱していくからです。

しかし現実には、

  • 7%の商品を3個売れば21%
  • 返品が1個あっても十分カバーできる

しかも私の体感では、
100個売って返品は2〜3個程度 です。

この計算でいくと、
6〜8%でも十分に安定した利益が残ります。

ただし、ここで一つ補足しておきたい点もあります。

例えば、おもちゃのように「長期で寝かせる前提の物の投資」では、
結果的に 20%、30%、場合によってはそれ以上のリターンになるケース も実際に存在します。
この点については、私自身も否定するつもりはありません。

ただ、ここで言っている 「10%の危険水域」 という考え方は、
あくまで 「いま仕入れて、いま売る“背取り”という行為に限定した話」 です。

背取りというのは本来、

  • 資金回転が早い
  • 現金化が早い
  • 在庫リスクを最小限に抑える

この3点が最大の強みです。

この強みを捨ててまで、
「最初から高利益率を狙いにいく背取り」 をしてしまうと、

  • 価格崩壊
  • 競合の一斉参入
  • 想定外の下落
  • 資金拘束

こうしたリスクが一気に現実化しやすくなります。

ですので私は、

「背取りとして10%を超える商品に出会ったときほど、
いちど立ち止まって“崩れる可能性”を疑って見る」

この癖を、あえて自分に課すようにしています。


■ 高利益・低回転は「物語としては美しいが、実務では地獄」

極端な例として、鑑定団に出てくるような

  • 中国の古代陶磁器
  • 数百万円の壺
  • 数年後に1億円になるような品

たしかに、
利益率だけ見れば異常な世界 です。

しかし現実には、

  • 買い手がいつ現れるか分からない
  • 割れないように保管
  • 湿度・温度管理
  • 維持コスト
  • 精神的ストレス

これらすべてが ランニングコスト になります。

物販でもまったく同じで、

  • 箱潰れ防止
  • 湿気対策
  • スペースの圧迫
  • 資金の塩漬け

「持っているだけでリスクが増え続ける」 のが、低回転・高利益商品の本質です。


■ だから私は「高回転・中利益」を選びます

5%の商品でも、10回転すれば50%です。

一撃50%を狙って、

  • 在庫を長期保管し
  • 家のスペースを奪われ
  • 売れないストレスに耐え

これをやるよりも、
淡々と回転させた方が、結果的にお金も心も安定します。


■ 投資の世界でも「10%超え」には必ず疑問符をつける

よく、

  • 年利20%
  • 月利10%
  • 元本保証

こういった話を見ますが、

私は必ずこう考えます。

「この10%を超えた分は、
どこから生まれているのか?」

  • 誰かの損失か
  • 流動性がないか
  • 換金できないか
  • 出口が詰まっていないか

10%を超えた瞬間から、リスクの正体を探しにいく。
これが、私の投資と背取りに共通する判断軸です。


■ まとめ

  • 10%は「越えると美しいが、同時に危険なライン」
  • 高利益は人を集め、価格崩壊を引き起こす
  • 低回転は保管コストと資金拘束を生む
  • 結果として 6〜8%×高回転が一番安定する

これはあくまで 私自身の実務から生まれた感覚 ですが、
もしこれから投資や物販に入る方がいれば、

「10%を超えたら、一度立ち止まって考える」

この癖だけは、持っておいて損はしないと思っています。

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